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雪が谷稽古日誌 ~合気柔術なう~  2013/12/18 ぐるぐる回せ

東急セミナーBE雪が谷校「女性にもおすすめ!初めてでもできる護身の技術」の稽古日誌です。
今回は切り下げの動きからの展開です。

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兵法
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素振り

垂直に立てて振り下ろす。
振り上げる際に前鋸筋を意識する。


《兵法の所感》
最近の個人的課題であるフィニッシュの際の手の位置について、茶巾しぼりを徹底すること、左手を前に出し
最後に右手を肩甲骨でさらに前に出すようなイメージでいくと割と良いように思いました。

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合気柔術
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右フック
転身3 切下

【共通】初めの部分
前回12月11日と同様、相手の右フックに対して転身3で対応する。
相手左腕を切り下げる時に発生する右手の反時計回りの回転を大事にして、以降の動作を行う。


【入身投 裏】
切り下げると同時に相手の後ろに左足を置き、相手の頭を右肩下に引き込んで回して落とす。


【入身投 表】
「入身投 表」とバリエーション

・首を押して倒す(=入身投 表)
・肩を押して倒す
・肘を押して倒す
・手首を押して倒す(=小手返 表)

切り下げた右手を相手の首(または右肩・右肘・右手首)に置き、左足を前に踏むと同時に真下に押して倒す。

左足と手を同時に着地させる。タイミングが大事。
切り下げ時の反時計回りの「ぐるぐる感」を利用して動く。


【小手返 裏その1】
切り下げると同時に相手の裏に入り、切り下げていた相手の右腕を左手で前に引き、相手と背中合わせになり、相手腕を後ろに引き、
相手手首を落とす。


【小手返 裏その2】
「小手返 裏」の、背中合わせになる前まで行う。
引き出した相手の手首の位置をキープしたまま相手の手首を軸に逆回転する感じで表に戻り、相手の手首を真下に落とす。


【天地小手返】
相手の裏に入りながら切り下げの回転で相手腕を真上に上げ、相手の腕が落下してきたところを捉えて落とす。
足は撞木の足にする。
裏に入るときの立ち位置が良くないとダメ。
自分が技を受ける側の場合、腕を真上に上げられたときに一瞬無重力になると技が上手くかかる印象を受けた。


《合気柔術の所感》
動きが途中で止まってしまうと切り下げの「ぐるぐる感」が死んでエネルギー源がなくなってしまうので、
動きを止めないようにするのが重要。

今回で2013年の雪が谷稽古は終了です。
今年一年ありがとうございました。また来年も楽しくお稽古していきたいです!

*投稿が遅くなってすみません m(_ _)m

銀座稽古日誌 2013.12.24 銀座稽古覚書(41)「九箇之太刀-十太刀」

2013年稽古納め。

前半 「前鋸筋」
前鋸筋を意識する。
前鋸筋で肩甲骨を動かす。

N先生から前鋸筋の位置を人体胸部の画像で見せていただいたのち、各自肩甲骨を動かして自身の身体で再確認。

太刀を振り終えるときに前鋸筋を締めて乗る練習をした。「これは2014年の和卜・捷径で(N先生)」と予告される。

後半「十太刀」
右足と太刀を同時に右へ開く。打太刀の左腕を下から打つこともできる構え(車)。左の籠手を晒す。後ろ(右足)重心。
打ちを、右足を軸に、左足・太刀共(繋がっているよう)に動かして躱す。「燕飛-燕飛・くねり打ち」の動きで打太刀の柄中に乗る。

銀座稽古日誌 2013.12.17 銀座稽古覚書(40)「九箇之太刀-逆風」

 青岸から足を入替え、左足を盗む。右足を大きく踏込み、打太刀の後頭部を狙う勢いで被せるように打つ。

直ぐに逆車、右肩を晒す。

引下がった打太刀が袈裟で右肩を打つのを、転身で躱し、籠手に打乗る。

「右肩を晒す」右肩を相手にわずかにスライドさせてさりげなく見せる。

「肩からの転身」肩から転身する。狙われている右肩から躱し、そのまま身体が螺旋を描くようにして転身する。

「空気椅子」逆車から太刀を身体に近づけて担ぎ、両足を揃える。ここに「空気椅子に座る(N先生)」ような大変に不安定な瞬間が生じる。この不安定が、右足を引き・シュモクの足を素早く作ることを可能にする。

雪が谷稽古日誌 ~合気柔術なう~  2013/12/11 左の頬を打たれたら

東急セミナーBE雪が谷校「女性にもおすすめ!初めてでもできる護身の技術」の稽古日誌です。
今回のテーマは、左側面への攻撃を受けた後、転身3からの技の展開です。二か条をみっちりやりました!
--------------- 兵法 ---------------
素振り
【狭い部屋でもできる素振り】
1.撞木の足にして一度正面に振る。
2.上半身を180度反転させると同時に、前になった方のつま先の向きを正面にし、
後ろになった足の向きを90度横にする。(撞木の足が左右入れ替わる)3.刀を振る。
以降繰り返し。 腰を落として脚を開くとよい。

《兵法の所感》マイ木刀を購入したので自室でできる
素振り方法を教えていただきました。
通常の素振りよりも体の左右の歪みが如実に出るように思います。
やっているうちにどんどん股が裂けてくるのは、
おそらく後ろ足の踏ん張りが弱いからではないかと思います。

--------------- 合気柔術---------------
右フック
転身3 
切上
右フックを受け転身3から技の展開をする。

【フックの受け方】正面にいる相手が自分の左側を打ってくるので、
左こめかみと脇全体を腕で守るようにする。
そのためには、肘を浮かせず体の側面に密着させ、
あごを引いてこめかみを手先に近づける。
そうすると頭の位置は低くなるが、下を見ず前にいる相手を見る。
(上目遣いになる)フックの威力で吹っ飛ばされないように、
姿勢および打撃の迎え方に注意。

【共通】初めの部分1.相手が右手でフック。
2.上記「フックの受け方」をすると同時に左足を六方、
右足を千鳥の形にして撞木の足になる。
それと同時に相手の首に右手刀を打つ(転身3)。
この間、最初に受けた右フックの相手腕を自分左腕で触れたままにしておく。
そうすると相手が反撃できない上、自分の次の技を展開しやすい。

【一か条】
3.上記「共通」からの流れで相手の首に右手刀を打つ。
4.その右手を相手手首辺りに移動させ、小指を上にして相手の腕を
切り上げる。(後の過程でもそのまま触っておく感じで)
5.切り上げて相手の肘が見えてきたら、
左手で相手肘を持ち相手耳の方向に圧をかける。
6.そのまま相手の股関節を折る。
7.相手がおじぎした状態になったら、自分は真っ直ぐなまま、
肘を持った左手を下げ右手は帯の辺りまで引き上げる(井桁)。

【二か条】
3.上記「共通」からの流れで相手腕を切り上げるまでは一カ条と同じ。
4.相手肘を左手で軽く抑えたら、右手を相手手首方向へ滑らせ、
小指で相手小指側を、親指で相手親指と人差し指の間(合谷)を取り、
小指側を上、親指側を下にする。
5.初心者の場合、相手の手を持ったまま右手を自分の左肩につける。

6.相手の肩、相手の肘、自分の右手の三角形で構成される面を意識する。
その三角形の面が傾かないよう注意しながら正面に対しておじぎする。
(正面からずれたらダメ)

[応用]
(切り上げた後より)右手小指で相手小指側を引っかける。
親指全体を相手合谷・人差し指の骨に沿わせて密着させて引っかける。
手の平全体を相手手の甲に密着させる。
その状態のまま、自分の肩を下げるなどして相手を制御する。

【入身投 裏】
3.上記「共通」からの流れで相手腕を切り上げるまでは一か条と同じ。
4.切り上げ後、そのまま切り下げながら左足を相手の裏(後ろ)へ入れる。
5.切り下げた手を自分の右腰辺りまで持ってくると相手の頭が
自分の肩辺りに流れてくるので、右足に乗り換えながら自分右肩下に
相手の頭をはめて左手で押さえる。
6.すくうように自分の右手を上げていき相手の頭が引っかかるところに
きたらへそを90度後ろに向けながら上げた右手を指先から
真下に落とす。(真下からずれたらダメ)

【小手返 裏】
3.上記「共通」からの流れで相手腕を切り上げるまでは一か条と同じ。
4.切り上げ後、そのまま切り下げながら左足を裏へ置き、
相手の腕を左手で前に引き出しつつ相手と背中合わせになる。
(前に引き出すのが重要)
5.左足を後ろに引きながら相手の手首を持つ。
6.当身した後、相手手首を下に落とす。

《合気柔術の所感》今回は二か条を重点的に教えていただきました。
個人的にはいまだに苦手意識がありますが、
正面の場所が認識できていないのかなと思いました。
応用のやり方は、ゆっくり行えば何とかできそうですが
良い体勢にぱっとなるにはまだまだ練習が必要です。

このお稽古について詳しくはこちら

銀座稽古日誌 2013.12.10 銀座稽古覚書(39)「九箇之太刀-必勝」

青岸から左手を上にして(頭の右わきで)柄を握る構えへ。

 柄を下から左掌で押し上げ、上方へずらして持替えてきた。 今回、N先生から、青岸から切り下げ、左手を上にさりげなく持替えることを教えていただいた。

足を盗む

 股関節の乗換えは、進む方向へ足先を向けその脚の股関節にバネを作って行うことが多い。必勝では、重心を残した左足にバネを発生させる。
 「四方投の反転した形ですよ」とヒントも頂く。横に盗み、さらに進行方向(相手)に右足先を向け、右足を軸にして、(四方投-表において後足を臀部の筋力で引寄せる要領で)、左足を寄せ、そのまま上体が落下するに任せる。右肩が出る「一カ条(以前に館長から頂いたヒント)」の身勢となる。太刀を下ろしたときには「頭から右足先まで一直線に(N先生)」なる。

銀座稽古日誌 2013.12.3 銀座稽古覚書(38)「長短一味」

前半-準備運動「素振」
「背の反りを消し重心は両足の中心に保つ(N先生)」を丁寧に教えていただいた。合気下げはもとより、「捕る」に通底する体勢。

後半-勢法「長短一味」
逆車⇒取揚げ⇒雷刀⇒(間合いが狭いため)二カ条で打乗る。

二カ条で打乗る、を繰返し練習した。素振りのときの背骨と同じように(骨盤の傾斜を変えて)反りを無くす。上体を(鳩尾上で)折る。

終了間近に、「長短一味」から「合気下げ」への応用を学んだ。
使太刀は素手で相手の柄中を(二カ条で)捕り、膝をえまして(フレームを維持したまま)崩す。
次に、素手対素手で合気下げをして、太刀で「捕る」ときと同じように身体を使っていることを再確認した。

銀座稽古日誌 2013.11.26 銀座稽古覚書(37)「右旋左転(本伝)」-猿廻

打太刀が袈裟で使太刀の右を斬る
使太刀は太刀を捕え右膝外側に打ち留める
打太刀が袈裟で使太刀の左を斬る
使太刀は足を入れ替え、
太刀を捕え左膝外側に打ち留める

打太刀の斬りをどこで捕えるか
 N先生が「其処で!」と声を掛けて下さるが、遅れることが多い。相手の太刀を捕え、膝外の納まりのよい処へ運びたいが、打当てて繋がりを切ってしまうことも多々。「『一刀両段(本伝)』よりも動きが小さくて、太刀を捕えやすいでしょう」いずれの場合でも、太刀と出会っても手の内から(余分な)力は抜いて(消して)いること。
 以前、「一刀両段」の稽古中に「(太刀と太刀が接触したときの)音が違うことが分かりますか」とおっしゃった。打当てるのではなく、相手の鎬を擦るか撫でるかのような音。手の内を絞るのは最後。それまでは緩めて、微細な感覚を大切にする。

銀座稽古日誌 2013.11.19 銀座稽古覚書(36)「半開半向」

 「参学・半開半向(下から使い)」と「燕飛-燕飛」の大八相・くねり打ちを関連付けた練習だった。
 特に、後半は、半開半向を基に「燕飛-燕飛」の「小さく鋭い動き(N先生)」の形を学んだ。

「燕飛-燕飛」の練習開始時、N先生から各人が異なったアドバイスをいただいた。

 例えば、Iさんへは「太刀先を先行させて動いてみてください」

 私へは「体幹できっかけを作り、体幹先行で動いてみてください」胸椎上部の動きをきっかけに、動きを切らずにくねり打ちをする。先生の動きは、外観からは胸椎上部で八の字を描いているようだった。

「半開半向」
 背骨まで通る太刀筋で相手の打ちに乗る。大きな荷物を手に提げたときほどに脇は開け、太刀が前腕に付くように使う。

「小さく鋭い動き」 
 大八相の動きを徐々に小さくしてみる。先に「半開半向」で学んだ要領で相手の奥籠手を狙う。

銀座稽古日誌 2013.11.12 銀座稽古覚書(35)「斬釘截鉄」

相懸。使太刀が晒した右肘を打太刀が打つ。今日の稽古はここからの足遣いを中心に行われた。

打太刀の打下ろす太刀を左足を進め(転身2)ながら捕える。
左足に乗る。(左足一本で立っている状態)
(右足の着く位置に注意し)シュモクの足を作る。
右踵を着く・逆車の両手のクロスをヘソの前に納めるのは同時。
西江水の足で進む。


・「九箇・和卜」の足遣いを転身2で行う

・打太刀を捕えたときに手の内はまだ締めない

・シュモクの足は右の膕を伸ばして正しく作る

「西江水の足で進むときに、改めて膕を伸ばしているようでは時間的ロス。それに身体に上下の動きが出てしまいますよ(N先生)」

銀座稽古日誌 2013.11.5 銀座稽古覚書(34)「一刀両段」

テーマ

太刀を真直ぐに打下ろす

・初動
 上腕二頭筋で動きのきっかけを作る

・取揚げ
 体軸に沿わせて(肘で)揚げる
右手で空に放つようにした太刀を、(右手が)追い掛け追い付いて止める

・雷刀。彼我の正中線を合わせ、左足を踏出し、打下ろしは重力に委ね、合し


注意点
・右の継ぎ足と打下ろしのタイミングがあっているか

・右足と打下ろした太刀に力線があるか

・取揚げから雷刀までに生じる上肢と下肢の時間的ずれは(太刀を正中線と一致させる)雷刀時にうまく調整する

・打下ろしたときに手の内を締める

ヒント
「下から使いでは肘で取揚げ、「本伝では肩で(N先生)」

銀座稽古日誌 2013.10.29 銀座稽古覚書(33)「体術(4)-小手返」

テクニック

突きの手を払ってから転身することで体軸のブレをなくす

相手の裏への入りは転身3と対称の動きになる(但し、間合いが近い場合には一歩目の左足の踏出しは消える)

掌で挟むのは(相手の)親指に繋がる骨

(相手の重心を前に引き出したままにするために)小さな動きで転身する「それでは大きく動き過ぎです。相手の重心が戻っています。相手に楽な姿勢をとらせない動きをするのですよ(N先生)」

相手の重心を引き出したまま、右足を少しずらし、(左)足、次に(左)手の順に後ろへスライドさせる

(相手の)手首に掛けた小指の働きは、相手の腕の位置が(腰帯の高さ)より上に上がらないようにするための押さえ

第2から4指間で相手の甲を抑えている親指の働きは、肩甲骨を引き出すこと

崩しは、肩甲骨を引き出したまま、相手の重心を両足の中心にくるように操作し、肩甲骨から手首までのフォームを変化させないようにして行う

ヒント

Iさんが「こうやったらいいみたいですよ」と教えてくれたのは、自分の肘を体側に付けて(自身の肩が上がらないように注意しながら)相手の小手を返す方法。小さな動きで確実に(相手の)肩甲骨を引き出して小手を返すことができる

銀座稽古日誌 2013.10.22 銀座稽古覚書(32)「体術(3)-入身投」

テーマ
 相手の裏の何処に足を置くのか。
 相手の手首に「小指を掛けて釣り出す(一連の動き)」は何時仕掛けるのか。


・裏に入るために自分の身が潜れる高さ分だけ、相手の腕を切り上げる
 「それでは、(相手の腕を)切り上げ過ぎです。相手の重心が後ろにずれていますよ(N先生)」

・転身1から転身2へステップする場面では、(転身2の)左足は相手の右踵の後ろ近くに置く。(左股関節を閉じ、ヘソは右膝と同方向になるように)シュモクの足を作ること。

・相手の手首に左手を掛けるタイミングが難しい。N先生から「それでは遅い」「それでは速い」と声が掛かる。相手の手首に掛けた右手の動きは左股関節を開放して回る腰の動きに連動している。

・股関節を開放する度合に気を付ける。右足の動きが大き過ぎたり、腕でカーブを描いて相手を振り回さないこと。右手は上下の動きをしているだけ。

・肩口に誘導した相手の頭部(額)へのごく軽い接触で首にテンションを与え腰を再び左に切って崩す。相手の膝を狙って(折るように)崩すと彼我共に楽。

銀座稽古日誌 2013.10.15 銀座稽古覚書(31)「体術(2)-三カ条」

テーマ
 三カ条とはどのようなテクニックなのか

・相手の肩甲骨を引き出す
 小指側に繋がる肘の骨に指を掛けて相手の肩甲骨を横方向へ引き出す

・相手の手を(片手・文手、正面打)から三カ条で取る。
 小指側の掌を四指で引っ掛けて持つ。肘から肩甲骨を横へスライドさせるように引き出す。 

・七里引 
 手の甲を相手自身の背面に付ける背面に付けるまで、相手を浮かせたままにする

・相手を動かさない
 相手の背側に腕を差入れ、背面方向に逃げを封じる

・相手を痛めて崩しているのではない
 N先生から、「相手の手をどのようにとっても、三カ条での狙いは肘を操作して肩甲骨を引出すことです」

Iさんが「こうしたら楽ですよ」と三カ条の持手はそのままに、もう一方の手指を肘に掛けて肩甲骨をスライドさせて相手を釣って見せてくれた。重たい腕、固い腕にはこのIさんのやり方で対処するしかない。

銀座稽古日誌 2013.10.8 銀座稽古覚書(30)「体術」

テーマ
 中心がぶれないようにするためにエネルギーを身体の左右へ同等に配分する

・白板に両手で円を描く

 中心点を打たずに描く。一度中心点を打って描く。中心点を消して描く。

 最終的には中心となる点を打たなくても白板に面して自分の胸の一点などを中心とすることで円らしく描けるようになる

・杖で円を描く
 水平に回す、上下に回す、斜め45度で回す

・太刀対素手で転身する
 転身したら、突きに合わせて、もう一方の腕を同じバランスで開く

練習にあたって、N先生から「中心がぶれないようにするために、左右の腕を同じバランスで動かしてみましょう」というお話があった。「身体の左右も、(同じバランスで)動かしてみてください」身体の左右でバランスをとると、OZ体操の「往なす」に近い感覚を得た。

「(転身では)当身をしてから、時間差をおいてもう一方の手(を収めるの)ではなく、両側同時に(同等の)エネルギーを開放して、中心がぶれないようにするのですよ」動きにタイムラグがあれば、中心は動いてしまう。素手であっても、得物であっても、中心は動かさない。

銀座稽古日誌 2013.10.1 銀座稽古覚書(29)「一カ条(2)」

テーマ
 フレーム

・素手対手刀 正面打一カ条表

 左肩甲骨を出して、左掌で肘から耳を捕る
 「鷹の爪」を使うとよい(N先生)

 右肩甲骨を出して、右手で相手の肘を曲げ、掌で甲に触れる。

 左足の西江水で肘を押さえ、左右の肩甲骨を張った(両肩甲骨間を拡げた)まま足の動きに連れて動く。フレームが回る。

 「肘で力を吸収しない(N先)」フレームが歪まないように注意する

 左手は相手の崩れる処へ舵を取る。

・懐剣対太刀 一カ条表

 転身して、懐剣(松葉)で手首を挟み挙げ、左肩甲骨を出して、(素手対素手よりも間合が近いので)肘を曲げて相手の肘を下から支えるようにして耳を捕る

 右肩甲骨を出して、右手首を懐剣で挟むこと

 以下素手対素手に同じ


横浜教室のM先生は、一カ条表の動きを「窓を拭くように」と表現される。フレームを作り、平面(歪みのないフレーム)を意識すること。

原動力は西江水の足。背骨の遊びを消し、足からの力を左手に伝えるルートを確保する。

「肩甲骨ごと腕を前に出す」入門して最初に教えていただいたこと。実はとても大切だった。

銀座稽古日誌 2013.9.24 銀座稽古覚書(28)「一カ条」

テーマ
一カ条の基本・二カ条の基本は間合・得物に関わらず常に変わらない

「一カ条-耳を捕る・股関節を折る」「二カ条-肘・肩を固める・尺骨と橈骨を(平行にして落とす」

練習項目
一カ条

 素手対素手「立会」・「居捕」
 正面打・文手取・片手取・袖取・胸取・肩取・後両手取

 素手対太刀

 懐剣対小太刀

 短刀対小太刀

 杖対太刀

二カ条

 素手対素手

 鉄扇対小太刀

練習では、テーマを技の中で正確に実現することが重視された。N先生に確認して頂きながら次々に項目を消化した。
一カ条表では、左肩甲骨を出して相手の肘を取り、右肩甲骨を出して相手の肘を曲げ、掌で(相手の)手の甲に触れ、崩れる処に向かわせる。両肩甲骨の間を拡げて、指先から指先までをフレーム化する。
相手もこのフレームの大切なパーツとして嵌めこんで動く感覚だった。左手で相手の耳を捕り続ける(肩甲骨を出した状態を維持する)ことが難しい。

銀座稽古日誌 2013.9.17 銀座稽古覚書(27)「自由攻防-杖対太刀(4)」

テーマ-移動
 前回は、太刀の籠手を狙う動きに同期して杖も籠手を狙って反撃する練習だった。

 今回は、太刀側は籠手、または、正中線を狙って攻撃する。杖側は、籠手狙いに前回同様、同期して反撃する。正中線狙いに対しては、同期して杖を操作し、体も捌く。そして峰側から反撃する。


 1.足を揃えて杖の両端を持ち、体軸を守ることがやはりポイント。この間に本手か逆手か選択し、狙う処へいつでも手を滑らせられる状態になっていること。

 2.間合いとタイミングが難しかった。N先生から次のようなお話があった。「(杖対太刀に限らず)自由攻防にとって、間合いとタイミングが大切ですよ。(このことが)分かれば、横浜教室などで練習しているさまざまな形を、細かく解説されなくても理解できると思いますよ」


 3.横浜教室のM先生から滑らし打ちについて、「(打つときも制するときも)親指と人差指しか使えてないですね。そうではなくて、・・・」と、何回かお手本を見せていただいたができなかった。N先生がさらっと「朝顔の手で・・・」とヒントをくださった。そして、「(N先生ご自身は)そんなこと(朝顔の手)を意識して遣ったことはありません」ということだった。

銀座稽古日誌 2013.9.10 銀座稽古覚書(26)「自由攻防-杖対太刀(3)」

テーマ-杖遣い
 同期する
 二拍子で防御・攻撃を行う
 峰側へ転身する

・杖遣いに慣れる
 杖を縦(上方・下方)に回して籠手・膝を狙う練習をした。その後、歩くスピートで行えるようになるまで繰り返した。
 さらに、太刀の動きに同期して前の手を引き取り、攻撃から身(体軸)を守り、反撃する動きを学んだ。

・同期する
 太刀が打ち下ろす
  杖先を下げ、足を揃え・杖の(できるだけ)両端を持ち・身体の中心を杖で守り、転身して打ち下ろす

 太刀が切り上げる
  杖先を上げ、足を揃え・杖の(できるだけ)両端を持ち、身体の中心を杖で守り、転身して切り上げる

 ぎりぎりまで相手の体軸を制し(動きを封じ)相手の太刀の動きに合わせて(同期して)体を捌く。「相手の中心を捕り続けて、相手の次の攻撃の動きの幅(選択肢)を制限するようにしてください(N先生)」太刀の攻撃の選択肢が少なくなれば、杖側の状況は有利になる。恐怖心から拙速に動いてしまっては、相手の体軸への抑えは外れ、相手に動きの自由を与える結果を招く。じっくり相手の動きを封じる胆力が必要。相手の動きを封じながら動くことは、以前、「燕飛」を稽古中に横浜教室のM先生からもご指摘があった。打太刀を追い肘を制した後、打太刀が太刀を払い輪の太刀で反撃する場面で、「(使太刀は打太刀の中心を通るように)真直ぐに太刀を下げないと、ガラ空きですよ」

 「一度足を揃え・杖で体軸を守る」この手順を守ることが難しい。形練習での「取揚げ!(館長)」にも似て、ある体勢から次の体勢に切換わる間隙の操作は疎かにできない。 

 同期して動くことに慣れた後、(転身して)峰側から相手の動きを封じる練習に移った。転身の足遣いによっては峰側に入り難い。意外に、転身せずにただ打ち下ろすだけで十分な場面を、「転身する」ことに囚われて考え込んでしまったりした。「燕飛」(の『燕飛』)「くねり打ち」も有効だった。

 シンクロできるようになった(太刀と杖が追いかけ合ってくるくると回るようになった)頃合いに、先生が「楽しくなってきたみたいですね」とおっしゃる。互いに動きの流れを切らない(テニスでラリーをしている)ように動いていた。

銀座稽古日誌 2013.9.3 銀座稽古覚書(25)「自由攻防-杖対太刀(2)」

テーマ
 「参学」から攻防のヒントを探す


「参学」の復習
「斬釘截鉄」の4パターン
 ・形通り両腕を抑える
 ・打太刀の打ちが速い場合-左足を右前にクロスして引き下がるようにして籠手を打つ
 ・間合いが遠い-背面を狙う


発見
・杖の突きを受けて引き下がるときに、「意識して『右脇構え』・『左脇構え』になってごらんなさい(N先生)」「一刀両段」「長短一味」で対応する。

・Kさんが、杖の突きを横雷刀でかわし、前進して両肘を抑えていた。燕飛の応用。雷刀・横雷刀も有効。

・Iさんは杖上を滑らせた太刀で指を狙う。杖の傾斜を変えて返し打ちにするにしても、滑る勢いに優る素早い対応が必要。

・横浜教室で教えていただいたことを転用してみたかった。転身2から速い太刀の動きを背面に受けて、前方に避け、足の入れ替え(後退しないこと!)太刀の支点を打ち、杖先を喉元に付ける。次回へ持ち越し。

・杖の両端を持つ、あるいは杖の先端を使うのもよいが、両手で中心を持って回し打つ遣い方ができたらよかった。

・横浜教室でM先生から「(転身3の杖の)持ち方が悪い。それでは、手首を痛めますよ」と指摘されたことがあった。手首の角度の問題?痛めるのは困る。そして、気にはなっていた打ちのベクトルが不安定であることも、手首の角度が原因か?不安定では背骨が捕れない。

銀座稽古日誌 2013.8.27  銀座稽古覚書(24)「自由攻防-杖対太刀」

攻防の進め方
 太刀が仕掛ける⇒杖が防ぐ⇒杖が攻撃する⇒太刀が防ぐ⇒太刀が攻撃する(繰返す)

テーマ
 攻防をパターン化させない

ヒント
 今まで稽古してきた「参学」「九箇」「燕飛」の中に攻防に活かせる動きがある

発見
・杖は間合いで優位であるばかりでなく、杖先で相手の中心軸を奪い、動きを封じ込めることができる。

・「燕飛『燕飛』」のくねり打ち(通常のくねり打・背面から太刀を廻すくねり打共に)有効に使える場面が多かった。

・転身して、「『斜』になってごらんなさい(N先生)」「『掛太刀』はどうですか」ヒントを頂いて、「参学」「九箇」「燕飛」の中にある一つ一つの動きを分解して学び直したいと思った。

・お仲間の杖対太刀の攻防を、外野席から見ているときに、「これは一カ条を掛けているのと同じ動きでしょう」と先生が指摘された。そこで、転身、一カ条的動き、相手の得物に乗る、中心軸を取るなど、頭の中で体術の動きに移し替えて見てみることになった。

・杖の操作-遠い方の手の操作、バックステップでの間合いの取り直し、は体術で使えるようになりたい動き。

・現段階では、一度相手が動きを止めるので「見つめる-次の技を考える」ため足元は固まる。居付かずに動くとしたら、この「見つめる」の替わりは何になるのだろうか。

銀座稽古日誌 2013.8.20 銀座稽古覚書(23)「足遣い(2)-膝を抜いて進み、たゆたい続ける」

・膝を抜いて進む

前足の膝から滑るように前進する。前膝の動きをきっかけにして、一体化した身体が運ばれるような感覚だった。後足では蹴らない。後足も前足に運ばれる。

膝裏は弛んでいる。脛と腿の連結は緩めた膝で切れている。膝下だけで動いているようだった。

N先生から各人へアドバイスがあった。例えば、Kさんへは「足裏で雑巾掛けをするようなつもりで進んでごらんなさい」

・膝を抜いて転身する

転身2が速くできる。
既に、股関節に乗ってする転身、肩から動いてする転身を教えていただいている。今回の膝を抜いてする転身は最速。

・居付かない-揺れを大切にする

転身の後、その転身でできた余韻の揺れを大切に使う。「居付かない」「動き(の流れ)を切らない」

・「正面打」-膝を抜いて転身・転身の揺れの活用

「正面打」-転身する。その後、揺れのリズムに乗って「後退する」・「相手の裏まで進む」・「腕が相手の前腕に当たったら、そこから技へ(一カ条、小手返、四方投、合気下げなど)

揺れのリズムを学ぶために、既知の音楽を口ずさんで、膝を抜いての前進・転身を練習した。例えば、"Garota de Ipanema"。

転身後の揺れは相手と同調している。相手の打ちとシンクロし、シンクロしたままの揺れを保つ。たとえ一瞬でも居付いて、破調することのないようにする。

揺れの感覚を養うために、背骨を揺らす運動(金魚体操)をした。

・「合気下げ」が上手くできなかった。「相手の重心を前に引き出してから、合気下げしてごらんなさい」と教えていただく。「(軽く)重心を前に引き出す」一手間掛けるか掛けないか。手間を惜しまないこと。

銀座稽古日誌 2013.8.13 銀座稽古覚書(22)「足遣い-上肢には上肢の仕事をさせる」

・足をクロスさせて左右に動く

まず、イスラエルの踊り「マイムマイム」の足遣いで左右に動く。

次に、扇子や薄く軽い本を相手と掌で挟み左右に動く。

上体を捻じって動くと、挟んでいるものが落ちる。上体を捻じらないように動く工夫が必要になる。それには、「骨盤を水平に保ってみましょう。初めの足を前にクロスしてごらんなさい(N先生)」一足目を後方へクロスすると、骨盤は進行方向と逆側に開いて捻じれ易い。前方にクロスして、骨盤を水平に保ってスタートする。「手は(水平にした)骨盤に対して垂直にする」と、挟んでいるものは落ちない。膝から下だけで動いているようだった。

・足をクロスさせて動いている途中で、足を開く。直ぐに動き続ける。

動いている最中に開き、反復横跳の要領で次の動きに移る。止まらずに、居付かずに動くには、もう一度同じ方向へずれるように動いてみるなどの工夫が必要。

「左右の動きの途中で足を開く」に変化を加える。前後に開く、斜めに開く。開いて後ろ重心になる、前重心になる、など。N先生が動きを見せて下さった。チャップリンの動きをみているようだった。

・上肢の仕事
足の動きは肩からブラリと下がった上肢に伝わる。例えば、相手が突いてきた場合。転身した足の動きが腕に伝わる。成り行きのように、相手の突いてきた腕に、足の動きに連動してブラブラと脱力した腕が触れる。触れた処から流れに任せて上肢は技を掛ける。

居付かない足、成り行きで接触した処から技に繋げる上肢。身体の動きの自由度は高い。となれば、身体が「自由」をどれだけ活用できるのかが問われることになる。いずれにしても、まずは下肢と上肢が其々自由に動けるようになることが課題。

銀座稽古日誌 2013.7.16 銀座稽古覚書(21)「押すでもなく、引くでもなく」

「感覚のお話」第4回目

・舞扇
N先生から舞扇をお借りして、互いの片方の掌で挟んで動き続ける練習をした。一方は動きを先導し、他方は扇面の折山をつぶさないように、舞扇を落とさないようにして追随する。そのために、互いの圧は一定にする。押し過ぎれば折山がつぶれ、引き過ぎれば扇は落下する。

次に、一方が角度をつけて誘導・他方が目を閉じて追随する練習を行った。角度は手の内側、親指側・小指側・掌底・指先で作る。水平(扇面を立てる・扇面を平らにする)上下、前後などに動く。前後、特に、「相手が)引く」動きが分かり難かった。

・掌
舞扇で練習した動きを、互いの掌を合わせて試した。一方の動きにひたすら追随する。相手の動きの角度を掌で察するためには、掌を柔らかくして相手の掌に添わせる。肘・肩から力を抜くとよい。一定の圧で(押すでもなく、引くでもなく)相手に触れると、相手の掌から肘・肩のラインと一体化できる。

・手首
手首を掴む側は手の内側で角度をつける。掴み方に強弱をつけて練習した。意外に、強く握られた方が、相手の手の内側に添わせ易いように感じられた。ちょうどカタツムリが軟体部を収縮させて殻内に引き込むように、手首を細くしながら当たりを消していくと良いように思われた。

N先生が稽古前に、「(自動車運転で言えば)最近練習している『感覚(のお話)』は、仮免を修了して、路上で運転する段階です。さまざままな道路状況、例えば、生活道路・高速・都会・郊外・山道などに応じて運転できるようになってもらいたいと思います」とお話しになった。確かに、運転は慌てずに、出会った環境に早く自分の車の動きを合わせて(流れに乗って)いった方がリスクが少なく楽しい。続けて、「形を忘れて動けるようになってもらいたと思っています」とおっしゃった。

銀座稽古日誌 2013.7.9 銀座稽古覚書(20)「感知する」

「感覚のお話」第3回目。

・小太刀
動きを感知しやすいように、相手は刃側を持ち、こちらは小太刀の柄を軽く挟むように持つ。相手は小太刀を自由に動かす。この動きに追随する。動き毎に、相手が手の内側で小太刀の存在を感じない位置を探す。相手に感覚を確認しながら練習した。

こちらは相手に小太刀の存在を感じさせない方向、角度を探し、相手がどのように感じているか(小太刀の存在がまだ残っているか、消えたか)を感知するようにする。
相手が小太刀を動かす方向へ、陰のように追随しながら、相手にとって有利な地点を、少し越すようにするとよいようだった。
相手にとって有利な地点に連れて行かれるようにしながら、その点をわずかに超えると、相手に悟られない(こちらに有利な)地点がある。その地点に達するために、自分の身体を自在に動かす。

・片腕
相手は掌で前腕に触れて自由に動く。追随して動く。小太刀で練習した要領で、相手がこちらの腕を感じない地点を探る。途中、相手は手首を掴む。相手の手の内を感じて、当たりを消し、存在を消す。続けているうちに、どちらが取りでどちらが受けがが分からなくなる。

「この練習はずっと続けていたいくらい楽しいでしょう(N先生)」そこまでは楽しいとは思えなかったが、相手との間で「動きが5回切れたら崩して交替する」とでも取り決めをしておかないと、延々と動きが繋がって終わらない。

・Iさんと組んでいるときに、「肘の力が抜けていることに気が付いていますか(N先生)」。
Iさんはいつも柔軟に腕を遣う。練習中に、相手の身体の動きの特性をコピーして動いていたのかももしれない。肘の固い私でさえ、お相手によって、普段とは異なる身体遣いができる。面白い。

銀座稽古日誌 2013.7.2 銀座稽古覚書(19) 「感知させない」

開口一番、「今回も感覚のお話です。上手く伝わるといいのですが(N先生)」

往なす
相手が押してきたら、押す腕が通り抜けられるように身体を躱す。突きに対しても、(相手の)突きが(自分の)身体の前面を通り抜けられるように躱す。

片手取(1)
相手の(掴んでいる)手の中で、掴まれている前腕が(相手の手の内側で)当たっている処(当たり)を消していく練習。これは銀座稽古10で既習。

片手取(2) 
(掴まれた)前腕の存在(当たり)を消して動く練習。掴まれて押される。前腕から当たりを消して感知させないようにする。(あるいは、前腕が消えた感覚を与える)相手は動いて押してくる。当たりを消す。(繰り返す)

身体は当たりを消すために自由自在に動かす。横たわったり、座ったり、・・・。寝相に近い動きもあり。もちろん受身もあり。

片手取(3)
(前腕を)掴んでいる手(の側)の当たりを消して動く練習もした。

言語化が難しい、ただただ感覚だけが頼りの時空だった。

銀座稽古日誌 2013.6.25 銀座稽古覚書(18) 「同期」

相手の動きの流れを切らないように、その動きに自分の動きをシンクロ(ナイゼーション)する。

・今回は相手の突きに何手かで触れて崩すことを練習した。

 「たとえ一手目で失敗したり、相手をそこまで崩すに至らなかったりしても、動きを止めずに、二手目、三手目を出し続けます(N先生)」

・相手の突いてくる腕に触れて、固いあるいは弾かれる感覚があると、動き続けて二手目・三手目を続けることができずに止まってしまう。

 「腕を(柔らかく)廻し続けている(イメージを持つと)といいですよ」
 「身体の内側から相手に同期するリズムを作ってください」
 「転身して触れる、さらに自分は動き続けるようにしてみてください」
 「今回は崩すことが目的ではないので、何手かを触れ(続け)てみてください」


・「(同期する感覚は)縄跳び(大縄回し)に入るような感じかしら?(Iさん)」「そうそう、それですよ」と先生も嬉しそうにされた。

 確かに!子供が、縄に入るタイミングを測るために、縄の動きに合うまで身体を何度か柔らかく波打たせている場面を思い出した。

・「あくまでも感覚の話なので、上手く伝わっているでしょうか」

 「感覚の話」を、言葉と、各人の突きに対して何手かで崩すところまで実際に見せて頂いた。それでも、「伝わっているでしょうか」と何度もおっしゃるほど、まだまだこの感覚を表現できない。
 武術でなければ、相手との間に感応道交やラポールの状態を築こうというレベルの話だと思った。

 また、相手の動き(のリズム)に同期して(自分のリズムを相手のリズムにチューニングして)崩していくとは、「後の先」ということか。「それでは遅い」と何度か注意されたが、それは相手が攻撃する前にリズムの同調を始めよ、ということだろうか。相手の攻撃前に相手の仕掛けてくるリズムを測れるだけの感覚を要求されていたということか。機(同期して相手に接触するタイミング)・度(接触する度合い)、そして(居着かないで)動き続けることが課題。

銀座稽古日誌 2013.6.11 銀座稽古覚書(17) 「足遣いと重心」

前半

・素振り

 重心の位置を両足の間に保ち、足を前後に運ぶ練習をした。


・合し

 相手の正中線に合わせてまっすぐに打つこととタイミングが難しかった。


後半
 「四方投」「入身」「小手返」を通して重心の位置について教えていただいた。

 重心を両足の間に置くことによって、自在に動ける身勢になる。

 自分の重心はニュートラルに保ち、動きの自由度を確保しながら、相手の重心をずらしていく。同時に、「動きをリセットしない(N先生)」「動きを切らない」ように足を運ぶ。一連の流れに少しでも「雑!(集中力や密度が欠けた表現すると、館長が必ずおっしゃる言葉)」が入ると、そこで動きは切れてしまう。

 足の運びに上体を載せる、あるいは、足と上体を分離して働かせる、といいのかもしれない。
 例えば、小手返しの転身の場面。左足は転身2から相手の裏へすっと進める。上体は上手く足に載せて運ぶようにする。上手く載せて移動するには、上体の重心は両足の間に置いて、バランスをとる。前腕に相手との接点を感じたら、(腕を張るようにして相手の)皮膚を捕り、足に載ったまま進む。結果、相手は前重心になる。(あくまでも今回の稽古の私的印象)

銀座稽古日誌 2013.6.4. 銀座稽古覚書(16) 「合気(踵・掌・前鋸筋)」

前半

・素振

 踵を着き、打下ろし、前鋸筋を締める


・(相手の)太刀に乗る

 (相手が)胸の高さで横に構えた太刀に、踵を着け、太刀を付け(置き)・前鋸筋を締めて、乗り、前重心にさせる。

 踵を着ける・太刀を付ける・前鋸筋を締める、流れが大切。

 不連続でぎこちない動きになってしまう原因と対処法について、N先生が各人各様の身体の文法に合わせて教えてくださった。

 Iさんへは「足首の力を抜く」
 Kさんへは「柔らかく(じんわりと?)茶巾絞りをする」そして、「踵をどしんと着いて流れを切らない」


後半
転身2から小手返

・前半で練習した動きを小手返の「(相手の)突きを捌いて軽く前重心にする」場面で練習した。

 流れを切らないように「すらっと」「さりげなく」動くことが大切。

 「転身したが、西江水(の足で前へ進むことは)止めた(N先生)」。踵を着き、(相手の突いてきた前腕に掌を)付け(当て)、前鋸筋を締めて相手を軽く前重心にする。「止めた」という判断の時間(頭の中で言葉・「止めた」と唱える時間)が、踵を”どしん”と着かないようにするためには有効だった。拙速な技にしないための工夫の一つ。

 踵・掌・前鋸筋を遣って相手を軽く前重心にさせる。合気を掛けて相手を崩す、を素振から時間をかけてご指導頂いた。運動量は少ないが、相当の集中力が要求された。

銀座稽古日誌 2013.5.28 銀座稽古覚書(15) 「参学 長短一味」・「二人取」

前半「長短一味」

使太刀
打太刀と共に青岸の文を切る。切り下げ、左足を前に、右足を後ろへ開き、逆車の構えになる。太刀で左の脛を守る。右肩もしっかり開き一重身になる。「顔は相手に向ける(N先生)」(燕飛の稽古中も、車の構えでは、館長から「また相手を観ていない!」としばしばご注意を受ける)晒した左肩越しに打太刀を観る。

(打太刀が打つ)左足を前に進め太刀を額(正中線)に合わせてから打下ろす。(練習では、打太刀は太刀を横に構えて受ける)打太刀の太刀に乗り(左足重心)右足を引く。

・打太刀が大振りをした場合には、すっと入って切っ先を喉に付ける。

・切下げた太刀を、額の前に揚げ、正中線に合わせて打乗るまでの時間を短縮するには、切り下げたときの(右)掌底を締めて、梃子を使う。太刀が身体近くに軌道を描くようにする。(壁に向かって逆車に構えて練習した)

・太刀を打下ろすときには、彼我の中心を取ることを心掛ける。


「二人取」
左右の腕を片手取された

 片手で取られたそれぞれに二カ条を同時に掛ける。動かし易い相手を、その場で崩した他方に寄せて、重ねて崩す。

 片手で取られた(Kさんが右手の廻し方を工夫した技)一方に二カ条、他方に三カ条を掛ける。三カ条で上げた(相手の)腕の下を四方投風に潜り、(もう一方の)二カ条を掛けた(相手の)腕の上に被せて崩す。

 片手と文手で取られた片手側に二カ条、文手側に三カ条。

・二人取では「(相手)二人に同じように気を配り続ける」ことができるかどうかが問われる。どちらが動かし易いか、どちらを先に崩すかを、取られた腕の感覚で判断する。

・二カ条は、手ではなく、肘を「飯続付」の要領で動かす。

・「身体を宙吊り状態にして、止まらずに、(その時々で)二カ条や三カ条で崩してください」融通無碍に、ということだろうか。あまりにも高度なお話だった。

左右の腕を両手取された
 両相手の腕と腕の間に肘を差入れ、(指先を下へ向けて)下方向へ同時に崩す。

銀座稽古日誌 2013.5.21 銀座稽古覚書(14) 「参学 右旋左転」

(使太刀)
文を切るのはお互いの太刀がわずかに交わる間合い。

打太刀の太刀の右(裏)へ、使太刀の太刀の右(裏)へと互いの裏をとりながら太刀先を廻す。何回か繰り返しているうちに一定のリズムになってしまう。使太刀が呼吸を外すように太刀を下げて裏へ廻し、攻めて追う。

使太刀よりも速く引き下がった打太刀は太刀を使太刀の裏に廻す。使太刀が(左後方へ)引き下がる。

互いに青岸。文を切る。

打太刀が打ち込もうとする。(互いに真向かい)

打太刀の打ちを右足を右斜前へ出し、外す。打込んできた打太刀の頭を打つ。

互いに青岸。


 N先生は「右旋左転はさらっとやっておきましょう」とおっしゃったが、あまりにも難しくて、終了時刻まで使太刀・打太刀と交替しながら、練習することになった。

 攻めるときに剣先がぶれてしまう。動きながらずっと攻め続けること、引き下がるときにも相手を捉え続けていることができないまま終了。気迫、これが問題。

銀座稽古日誌 2013.5.14 銀座稽古覚書(13) 「参学 半開半向」・「片手取」

前半「半開半向」

使太刀
青岸だが、奥籠手を見せ、右足は少し逃がす。(打太刀は左籠手を狙う)右足をずらしそれに左足を揃えるように寄せ、そのまま前に出して制する。太刀はヘソの前で交差する。

仙骨の操作で上体と下体を繋いで「半開半向」を練習した。

「太刀先は動かさない」「一貫して相手の背骨を捉えているように」「半身の構えのときも(仙骨前に集めた攻めの勢いは)相手の正中線に向かっている」(N先生)


Wさんと組んで練習した。左足を進めるときにうっかり気を抜けば、背面を狙われる怖さがある。


後半「片手取」

右手首を掴まれた

側面入身
 取られた手を左手刀で切り離し(左手の甲で相手の重心を引き出しながら)右足を表に進める。交差した彼我の腕の上または下から)右肘で肋骨に触れ、手の甲で顔面に当身する。肘で相手の肋骨を軽く撫で上げ(浮かせ)・撫で下げ(沈め)るようにして崩している。


裏落
 取られた手で(朝顔の手を作り)緊張を与えながら裏に入る。

四方投の変形
 数年前の講習会で教えていただいた「潜龍」か?

 片手取四方投表のように、但し、通常の四方投とは異なり腕は振上げて潜る。相手と平行の位置に入身する。足はシュモク(左転身の足向き)。右足は(相手に越えさせる)「ハードル(Wさんの表現)」になるように出す。掴まれた右手は相手に「ハードル(右足)」を越えさせる軌跡を描き、左脹脛に付く。相手は前受身を取る。

銀座稽古日誌 2013.5.7 銀座稽古覚書(12) 「参学 斬釘截鉄」

使太刀
相がかりで仕かける。左足前、太刀を横に構え、顔の前で右肘を晒す。(打太刀が右肘を斬ってくるので、)肘を外し、左足を相手の正中線の方向に(右足重心で)すっと出す。相手の籠手を(まだ右足重心のまま)捕り、上胸部を折って二カ条をかけるようにしながら、右足を右斜後ろに開き一重身になる。太刀は逆勢。

太刀の当たった処に生じるわずかな摩擦で、相手の重心を爪先へ滑らせるように引き出す。

相手の重心が動く距離は、右手と左手の交差が、太刀を(相手の)籠手に当てた位置から、(自分の)ヘソ前まで動く幅分。

踵を付けるのは、両手の交差を収めるとき。

籠手を捕っても、合気下げをかけるほどの圧を加えては、二の切りを出せない(遅くなる?)。

N先生は、相手の方にすーっと進めた左爪先に軽く身体を預けて、相手の重心をわずかに後ろにずらし、戻る流れに乗ってさらっと(相手の籠手を捕ったまま、しかし湿度のない動きで?)一重身に変わり、相手を釣り出すように動いていらしたようだった。

横浜稽古日誌 ~☆しろ帯っ子の挑戦☆~  25/5/4 坂の上の雲をつかもう。

素振り
左の西江水が弱かった。剣先に乗る意識を大事にしたところ、動きが少し良くなった。

兵法 燕飛
くねり太刀は剣先が主導、ヘソが後について行く。

合気柔術 杖対太刀
転身
杖の両端を左右それぞれの手で掴んで構える。
相手が上段から斬りかかろうとする瞬間に、杖前端を押さえている手の親指を解放し、後ろから杖を押し出すようにして、相手の胸または腹付近を突く。
相手が後退するのに合わせて六方千鳥の要領で転身し、相手の小手を打つ。
さらに後退する相手に対し、左転身で距離を詰め、再び小手を打つ。

一か条 表
転身3から杖の先で相手の下の方の腕を引き出し、続けて上の腕も絡め取って、右に回す。
※杖は中程を持つと良い。コントロールしようとして、杖の先の方を持たないこと。

繰付
剣先で『?』を描くようにして、最後は相手の正中線に押し込む。
※相手がしゃがみ込むように、やや下の方に向けて押し込む。

一か条 裏
一か条の要領で上がった相手の腕がクロスしているところを掴み、やや後方に大きく回して倒す。

☆本日のひとこと☆
私事ではありますが、この度晴れて一級の印可をいただきました。これまでの温かいご指導に感謝致しております。
まだまだ未熟者ではございますが、更なる高みを目指して精進して参ります。

銀座稽古日誌 2013.4.30 銀座稽古覚書(11) 「参学 一刀両断」

前半
講習会(4月28日)のテーマの一つ「二人取」で教えていただいた「続飯付(蝶々)」の復習。

掴まれた両手を中心、彼我の左右それぞれの肩を両端にした2本の平行線をイメージする。肘を上へ(二カ条をかけて相手を下げ)、肘を下へ(二カ条を弛めて相手を浮かせ)動かす。その場でかける、またはかけながら相手を伴って後退する。

後半
「一刀両断」

「車」から取上げ-雷刀から打下ろす

・「動きが変わる処が感じられますか」とN先生がIさんへ質問をされた。流れ(一拍子)のなかに実は存在する間隙。ボールを上に投げたときに、いちばん高い処で一瞬止まって、落ち始める。そうした一瞬無重力みたいな間を、動きの変わり目として認識できているかとお尋ねだったのか?

・「車」から取り上げ柄中は正中線をなぞって上がる。斜め45度で取揚げる。

・雷刀に取揚げるときに「(太刀が)伸びるように」と教えていただいた。頭の上に押し上げるような感覚だった。「伸びるように」してからの打ちは(打ち)かぶせるような感じになった。

・雷刀から打ち下ろす
 「ニュートンのリンゴ(4年前に雪ヶ谷校でM先生から)」「前鋸筋を弛めて(OZ先生)」という先生方の言葉を思い出した。右手は(放り投げた)太刀が(自然に)落下する勢いを止めにいく。杖の転身3の打ちに似ていないか?

稽古仲間と互いに教え合う

・太刀の動きがヘソに先行しないように(柄中が正中線を外れないように)、とだけ伝えたかった。拙い言葉を連ねるよりも、鏡を前にゆっくり練習して頂けばよかった。申し訳ないことをした。体の癖も感覚も皆異なる。相手に伝わるような適切な表現や方法を用いることの難しさを痛感した。

銀座稽古日誌 2013.4.23 銀座稽古覚書(10) 「四方投」

前半
昇級試験「5級と1級」練習

後半
・両手首を掴まれた

相手によって掴み方はさまざま。どのように掴まれても、肘・肩・腰他から力を抜くようにして、掴んでいる相手の手の内側の圧を均一にする。あるいは、相手の手の内側の(こちらの手首に)ぶつかっている「当り」を消していく。

掴まれた左右の手の位置に高低差などがあれば、自分の身体を操作して(左右の)各々の状況に応じる。内側の圧を均一にする(当りが消える)と、相手も「掴んでいる感覚が消えた」印象を持つ。

「掴んでいる(掴まれている)感覚が消えた」状態にした後に、先週練習した仙骨の傾きで進行方向を決め、「(感覚が)消えた」状態を保ったまま、歩く。「消えた状態」を運ぶ感じ?

・四方投(両手取)
「掴んでいる感覚が消えた」(「一体感」、「フレーム」など表現は十人十色?)と思わせたまま崩す。 

自身の肘を内側に入れて掴んでくる相手には小手返しの方が掛け易いこともある。

N先生が「掴まれたときには、(手の力を)こうやって抜いています」と見せてくださった。よく見ていたつもりだったが、瞬時に抜いてしまわれるので、分からなかった。「力を抜く」というよりは「力の抜けた手を掴ませている」ように見えた。

銀座稽古日誌 2013.4.16 銀座稽古覚書(9) 「天地投」

前半
仙骨を操作して上体と下体を繋げる

今まで「腸骨の縁をくるっと後方へ回し、ヘソ下の腹筋を入れて上体と下体を繋げる」練習をしてきた。今回は「仙骨の操作で、より少ない時間とエネルギーで上体と下体を繋げる」ことを学んだ。

仙骨の操作は「腰を入れる」「腰が抜けている」「腰から動く」という表現の「腰」そのもののように思われた。特に表現「腰を入れる」。エネルギーを身体の中心(仙骨前面?)に納め、逃がさないように蓋をして保つような感覚だった。

続けて、仙骨の傾きを変化させることで、仙骨から身体の各部分へ繋がりを作る練習をした。

 ・横に構えた撓を上体と下体を繋げずに押したときと仙骨で繋げて押したときの違いを確認した。

 ・抱締の形。まず、仙骨の操作で上体と下体を繋げ、肘を張って相手の上腕を捕りフレームを作る。仙骨を後方の相手に被せるような角度に傾け、(さらに相手に)乗せるようにして、後ろへ崩す。

N先生から「仙骨を操作している極々小さな筋肉を感じていますか」と質問された。残念ながら、そこまでの繊細な感覚は未だ身についていない。

後半
まず、両手で(朝顔の手を使って)相手の肩まで捕り、仙骨を使って(折敷いて)合気下げ、合気上げの練習をした。


天地投 
今までは、右手首を返して相手の腕・肩・首の後ろへのラインを上向きに捕り(合気上げ)、それに繋がる首・肩・腕のラインを左手首を返して作って引く(合気下げ)ことで天地投をしてきた。

「今回は仙骨の動きを使ってやってみてください(N先生)」
仙骨の中心から両手にラインを作る?

先生がKさんにラインを作る過程を説明をされながら受けを取っていらした。フレームが保たれたまま傾き、一定の速度で相手を崩していく。先生とKさんのフレームが美しかった。こうした見取り稽古ができるのも良き師と稽古仲間に恵まれたからこそ。有難い。

二カ条 
お辞儀して崩すまで、仙骨に意識を集中する。

入身投(裏)
仙骨を意識するとともに、「先週やったように!」というご指示があった。相手に圧を感じさせないように、相手をふわりと包む感覚を保つようにする。

*稽古仲間の昇級試験向け稽古時間のひとこま
 先生の足捌き
 六方・千鳥・シュモクの運び。踵と爪先の踏み替えの玄妙。燕飛「猿廻」、九箇「八重垣」で稽古した卍足の運びと似ている?足首を柔らかく使えるようになりたい。

銀座稽古日誌 2013.4.9 銀座稽古覚書(8) 「入身投 - 素手対素手」

前半
燕飛「浮舟」
使太刀
(打太刀の)太刀への抑えを緩める。(打太刀はすかさず撥草で、さらに刃を返して打つ。この間に、使太刀は)右足を引き、太刀を中心軸に合わせ立てて、そのまま右足を軸に半周、左足を軸にもう半周回転して、打ちを外し、「月影」にて上腕を狙った太刀に対したように、2回で打留める。間合いを取り直して山陰に構える。(打太刀は脛を打つ)足を揃えて雷刀になり、太刀は打太刀の鼻筋を通るようにまっすぐに落下、折 敷く。柄は折敷いた膝の間に納める。

後半
入身投裏(文手)

体幹部を使った入身投げ

1.右腕を外から回し裏に入り相手を(ふわりと)両手で抱える。両手の圧を変化させずに、相手の崩れる方向に付き従う。
触れるとほろほろと崩れてしまうものをそっと包むように、相手とは一定の空間(あるいは空気の層)を保つような感覚だった。以前「フレームを大事にして壊さないように!社交ダンス(N先生)」と教えて頂いた天地投でも同じように感じたが・・・。


2.入身投裏の形で肩口に相手の頭が当たるようにし、左手で緩く包み挟む。今回は右腕を挙げ首に緊張を与えることはしない。先に練習したように相手を抱え、与える圧を変化させずに、体幹部を使って(相手を)携えながら崩す。崩す方向は左足先で決める。

崩していく途中で相手と当たる感じがあれば、外す工夫する。例えば、肩の力を抜く、肘の角度を変える、胸を窪ませる、腰を膨らませるなど。

・肩口についてあらためて説明していただいた。

 上肢の内側

・「構えない!」「腰の力を抜いて!」とのご注意。居付かない、ということか?居付けば、知覚され、応じて(相手は)重たくなり、すんなりとは崩せなくなる。

銀座稽古日誌 2013.4.2 銀座稽古覚書(7) 「三カ条 - 素手対素手」

前半
燕飛「浦波」
使太刀は右足・左足の順に引下がり、青岸に構える。(打太刀は間合いを取り直し、使太刀の左籠手を狙って撥草の切り)右足を踏み込み(一歩目)、合し、打留める。

打太刀の籠手を制しながら、背面に廻り込む。(左足を右足の前に出して)卍足または千鳥の足(二歩目)、爪先を打太刀に向けて右足(三歩目)と運び、シュモクの足になり、切る。(打太刀は太刀で背面を守る)

・打太刀が背面を守るときの腕と足の遣い方。両腕は天を突くように上げる。足は左足を右足に揃え、右足を開きシュモク。


後半
三カ条(文手)
右手首を掴まれた。

右腕を外から回し、相手の小指の中手骨?を捲るように挟む-(足)右股関節に乗る。

下から差し入れた左手にそのまま移し挟ませて、右手は(相手の)掌に当て、肘の方向に上げる。-(足)左股関節に乗る。

右足先を表へすっと伸ばし、「足の動きが止まる(エネルギーが無くなる)処(N先生)」で、右手は(相手の肘を)上から下へ、左手は(相手の右手を)水平に引く-(足)両踵を下ろす。

・腕は螺旋状に上げる。「平面的動きだけではなく、立体的動きもできるようになるといいですね(横浜教室M先生)」非力な身としては、今日の稽古で教えていただいた「小指の骨を捲るように挟む」、(必然的に螺旋を描かせる小さなしかけ?)は必須。


棒状の硬い腕に掴まれた場合
 肘が横になっている場合-自分の肩を下げて、掴んでいる
 相手の腕を上げる。

 肘が縦になっている場合-朝顔の手を使う。

・「この(例えば、前後の)動きは(相手が)許してくれないとしても、これ(例えば、左右の動き)は許してくれます。相手が(こちらの動きを)許してくれる処を掴まれた手首(の感覚)で探ってみてください」

・「掴まれたときに自分の方が固まってしまってはだめです」

かかり難い相手の場合、
・相手の腕の状態に関わらず、掴まれた手首はそのままに(位置を変えずに)身体の他の部分を自在に動かす。

・シュモクの足で立ち、身体の内側から揺らし相手をこの揺れに同調させる。

銀座稽古日誌 2013.3.26 銀座稽古覚書(6) 「二カ条 - 素手対素手」

前半
燕飛「月影」

使太刀が「輪の太刀」を横雷刀にはずすと、打太刀は上腕へ横の切り。使太刀は横雷刀のまま(お辞儀して)打乗り腰まで捕る。刃を返して逆城郭勢でさらに捕る。

横雷刀でお辞儀するだけの(上下の)動きに(相手を)押すような余計な力を加えないこと。逆城郭勢からさらに身体を沈めて捕ること。

N先生が、「相手は横に切ってきているので、すでに力が入って固まっていますから」という説明に続けて、掌を打太刀の切りに乗せて、腰まで捕って見せてくださった。


後半
二カ条
・文手取の二カ条
 相手の手首を深く取り過ぎないこと。
 小指の締めを大切にする

・片手取の二カ条
 肩口に付けるのは基節骨(?)。

・彼我の空間でかける二カ条
 まず、二カ条がかかる処について、杖を使って説明して頂いた。

 杖を相手に取らせ、左右に傾けて相手を揺らす。
 (横浜の自主稽古で教えていただいた「ボールの球面を撫でるように手を使う」の要領か?)
 左右の傾き(谷)の中間にある、「山」(になる処)を探す。「山」で杖先を上げて二カ条をかけて崩す。

 次に、杖の動きを手で再現した。

 相手の手を、杖を使って二カ条がかかる形にする。
 杖先を持った手はそのまま もう一方の「手」に相手の手を移し持たせる。手の内にできる支点を動かさないようにしながら、(二カ条をかけるときの杖の動き)を手で再現して崩す。(杖先が上がるように手を動かしていく)

銀座稽古日誌 2013.3.19 銀座稽古覚書(5) 「一カ条 - 素手対素手」

課題は「あくまでも一カ条で崩す」
「一カ条をかけようとしたが、有効ではないことに気付き、二カ条・三カ条などを試みる」という対処は封印。

「受け」は思いつくさまざまな身体を表現する。
それに応じて、先生から助言を頂きながら、崩す工夫をした。

・腕を棒状に使う対手

 右股関節で折って崩す
 柔術で崩す(先週稽古した「井桁」)

・肘・肩の関節を外す対手

 耳を捕った手の緊張を保持したまま、前腕を(鎖骨方向に)曲げて力線を作る。空間上には 三角形の平面ができる。この平面を維持した まま崩す

・(耳を捕った後、左股関節で折ろうとすると)
 上体をあおるようにして身体を回す対手

 解決方法が見つけられず、「肘返し(?)」に頼った。
 肘返し(?)では、「対手の右腕を捕った後も(腕への)緊張を保っていないとかかりません(N先生)」

・腕が重たい対手

 自分の腕ごと大きく回して耳を捕る

どの場合にも「鷹の爪」は有効だった。
関節の遊びを消すために「朝顔の手」を使った。

銀座稽古日誌 2013.3.12 銀座稽古覚書(4) 「井桁」

前半 - 燕飛「山陰」
使太刀
「猿廻」で打太刀の両腕を切った後、打太刀に隙を与えないように右脇を切り上げ山陰になり、身を守る。
「猿廻」から「山陰」へ。
(打太刀の發草からの切りに対し)雷刀に構え、両腕を(継足で二足前進して)抑える。「相手の腰を捕るように押さえる。二足目で相手が崩れるように(N先生)」次に、崩れた姿勢を取らせたまま、2回こびきする。

後半 - 「井桁」
胴体部分を四角から平行四辺形に変形させる。
背骨を中心にして右側と左側に分けて、片側ずつ上下にずらす。
・正座をして、胴体部分を変形する。
・壁を背にして、変形する。
・まっすぐに伸ばした両手で棒を横に提げて、変形する。
(棒の両端がわずかに上下する)
・「井桁」で歩く。(小幅でしか歩けない)

「井桁」を使って「一カ条」を練習する。
・表(柔術の形で)
 正面打ちを両手で取り、左手を肘に当てて少し崩す。
 左足で金的を蹴る。左足は下ろしてもよいが踵は付 けず(体重もかけず)に「井桁」を使って崩す。
 胴体の左半分を下げる。「膝を緩めると(井桁を)作り易くなりますよ」と教えていただいた。
 また、「(肘を抑えた手が低い位置にあった方が簡単だが)たとえ高い位置にあっても『井桁』は使えます」とのことだった。

・裏
 (袈裟切りに対して)転身3で裏に入り、左手を肘に当て「お辞儀」をする。
 胴体の右側を上げる。先生から「(左手は肘の)上からではなく、外(方向)へ当ててごらんなさい」とアドバイスを受けた。

 表・裏共に(体重をかけているわけではないので)背骨はまっすぐになっていることを意識する。

横浜稽古日誌 ~☆しろ帯っ子の挑戦☆~  25/3/16 思い出したよ、杖の窮屈な構え

【素振り】
腕がとてもだるかった。振り上げた時に力が入り過ぎていたようなので、力まないようにしたら、やや緩和された。

【兵法 燕飛 打太刀】
• 最初仕掛ける際、小さく手の内だけで回す(右旋左旋の要領)。
• 反撃は相手の小手を狙う。続く輪の太刀は、ステップインとともに。
• 一旦左に刀を収めてから、横にして受ける。
• 指を切られそうになるのを避けたら、そのまま右側に刀を収める(指を切られなければ、そのまま右に倒そうという趣旨)。その後で八双。


【合気柔術 杖で右転身】
• 右足が相手を指し、杖はこれと平行。右手・右肘・左腰の三点で杖を保持し、杖を押されても負けず、むしろ積極的に相手を突きに行く感覚で前に出る。
• 転身が終わって、元に戻る際に、持ち替えて右手で杖の先を掴み、反対側を地面に着けるが、相手から杖が見えないように右腿を内側にやや閉じ込む。

【正面打 一か条表】
1. 肘を持ったら、しっかり保持する。(ただし、強く握るわけではない。)
2. 自分の肩から相手の肩まで一体となったものを、床に叩きつけるようにして、押さえる。
3. しっかり押し込んでから、その反動で左手が上がってくるイメージ。
4. これがきちんとできるようになれば、ステップインしなくても、大きな距離を回せるようになる。

【正面打 二か条】
1. どうも小指が弱いらしい。お辞儀の方向も悪かったかな。

【正面打 三か条】
1. 肘を狙って初めは上方向、相手を潰した後も、水平方向に極めたまま。
2. ステップインをして、回って逃げる相手について行く。
3. 相手が浮き上がった刹那に潰す。ギリギリと極め続けるのもありだが。

☆本日のひとこと☆
演武を初めて体験しました。普段は自分のために修行をしているのですが、人様の前で技を披露し拍手をいただいたことで、文化の担い手として認めていただいたような、少し温かい気持ちになりました。昇級審査とは違った緊張感がありましたが、また機会があればやってみたいと思います。

横浜稽古日誌 ~☆しろ帯っ子の挑戦☆~  25/2/16 演武を披露します。

【素振り】
すぐに腕がだるくなった。しばらくやって居なかったからかな。

【兵法 燕飛】
くねり太刀の時、右足は外、臍は正面を向く。安定するため、左足の爪先、踵、右足爪先の三点で均等に体重を分散する。

【合気柔術 鉄扇対小太刀】
全般:目線を下げない。技の要所要所で、懐剣の演武とシンクロさせる。
一か条表:鉄扇の先を使う。
入身投:最後は相手の体が浮く位に引き上げる。
小手返:一回目の顔面への当て身の反動で相手と背中合わせになり、二回目の顔面当て身の後は鉄扇を引いて最後の当て身に備える。固めたら肘を打つ。
一か条裏:潰さず右膝に相手の腕を引き上げて乗せる。
四方投表:左手で相手の手首を握る(裏も同様)。
四方投裏:相手を横に倒した後、右膝を相手脇腹に押し付け固める。

☆本日のひとこと☆
東京都中央区の区民館を利用しているサークルの発表会で、私たちの演武を披露することとなりました。本日はその練習が中心でした。今までこのような機会がなかったので、いい刺激になっています。私は鉄扇担当ですが、半座半立、立合、二人取、素手対杖など様々な技をお見せする予定です。合気柔術に少しでもご興味お持ちいただけましたら、是非足をお運びください。

日時:平成25年3月10日(日) 10時より
場所:新川区民館 東京都中央区新川1-26-1

銀座稽古日誌 2013.1.8 銀座稽古覚書(3)

1月13日の講習会に向けて「九箇之太刀」第七~第九を稽古した。

・使太刀

7.大詰

 左籠手を囮にして上段で仕掛ける。打太刀の打ちを左足を左後方・左手を離して外す。右足を一歩踏込み右手一本で打太刀の頭を打つ。(八重垣へ続く)


8.八重垣
 左足から引き下がり、横雷刀。右足を横に盗む。右足に左足を寄せ(「左足の蹴りで寄せるのではありません(N先生)」)、そのまま(左足を)シュモクになるように進め、(青岸の構えになった)打太刀の物打ちを打つ。打太刀は打たれて勢いのつくままに輪の太刀。この輪の太刀を「紙相撲の動きで右足・左足と(使太刀にとっては後方へ)サイドステップして(ぎりぎりの距離で)躱す。「脚はChangement De Pied(N先生)」(あるいは卍足?)そして、この場面で「待!単に手順通りにやるのではない(館長)」(輪の太刀がそのまま廻ってくるとは限らない。太刀路を観察する)太刀が輪の軌道で戻ってきたならば、懸太刀。足は太刀を懸けるのをきっかけに両足後方へ(尻抜けの動き?)(左足を踏出し)薙いで打太刀の両腕を押さえる。


9.村雲
 青岸から(打太刀が思わず同期するように)太刀を切り下げる。青岸に戻しながらするすると進む。再び切り下げるが、右脚内で「太刀を反時計回りにして(N先生)」刃を上に向ける。廻り込んで間境に近付く(近付く動きはOZ先生体操「持国天(ネーミングはM先生)」で練習)相手の打ちのタイミングを察して柄中を打つ。太刀を頭の右脇に立てて、仕掛け始めた地点に帰っていく(残心)。